足でボールを蹴る遊戯は、考古学的には、古代エジプト、古代ギリシャ、古代ローマから足でボールを蹴る人物のレリーフが発見されている。中国では戦国時代から足で鞠を蹴りあう蹴鞠という遊戯が存在した。
イングランド
近代サッカーの起源は、中世イングランドで「フットボール」として行われていた、村同士で1つのボールを互いの村の決められた地点まで運んでいく遊び(あるいは宗教行事)である。いつ、どのような目的でこのような催事が始まったかは明らかではない。ただし類似の催事はヨーロッパ各地で行われていた。ルールは無いにも等しく手や身体の使用に関する制限も参加人数の規定もなかったが、多くの地域に共通して「一点先取したほうが勝ち」というルールが採用されていた。明確なルールがないため、勝利に固執するあまり互いの妨害行動も頻発し、決められた地点にボールを持っていくまで何日も試合が終わらないという事態が度々あった。死傷者の発生や他人の財産を損ねる事もしばしばあったため、時の国王がしばしば「フットボール禁止令」を発している。イングランドの一部地域では現在でも、このクラシックなフットボールが祭典として行われている。
イタリア
15世紀イタリアでも、イングランドのフットボールに良く似た「カルチョ」( Calcio
)という遊びが存在した。この遊びがイングランドやフランスと決定的に異なる点は、農村地帯の広い空間でなく、都市の限られた空間である広場で行われていたことである。そのため自ずとフィールドが限定され、参加人数も限られたものとなり、簡単な役割や作戦も決められていたようで、これは現在のフットボールにかなり近い存在であったと言える。